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公開日:2021/01/27
UI/UXの違いを理解する
はじめに
近年WEB業界のなかでよく見聞きするようになったUI/UXですが、
案外、その定義はあいまいで、両者を混同しているケースもよく見られます。
今回はあいまいにしがちな領域の「UI/UX」について図や具体例を用いながら分かりやすく解説します。
UI(ユーザーインターフェイス)とは
UIとはユーザーインターフェイスの略で「ユーザーに見えている部分」を指します。
例えば、表示されているボタン、写真、フォントなど画面上でユーザーの視覚に触れるすべての情報、“見た目”を指す言葉となります。
UX(ユーザーエクスペリエンス)とは
UXとはユーザーエクスペリエンスの略で「UIを含むサービス全体の利用体験」を指します。
例えば、ボタンや写真などの”見た目”の先にある「分かりやすさ」「心地よさ」や、コンテンツやサービス全体を通して得られる「満足感」といったさまざまな”体験”を指す言葉となります。
ユーザーにとって魅力的でリピートしたくなるサービスの2つの条件
UI/UXを混同して捉えてしまいますと、UI/UXの改善を単に「見た目としての読みやすさ」や「操作性の良さ」と勘違いしてしまい。サービス全体での体験の一貫性やユーザーが期待する体験とのズレを生み出してしまい、せっかく改善に労力をかけても成果が伴いません。
ユーザーにとって魅力的で、何度も利用したくなるサービスにするには、大きく2つの条件があります。ここからは2つの条件とUI/UXそれぞれの具体例を交えてご説明させていただきます。
条件1,「使い勝手」の良さ
1つ目の条件は、そもそもの「使い勝手」の良さです。上記でも述べましたが、UIとはサービスとユーザーをつなぐ視覚的な情報を指しますが、UIを語るうえでは使い勝手がいいかどうかというユーザービリティの側面が欠かせません。
例えば、下記図のようなトグルボタンは、よく現在の状態(モード)を変えるために使われますが、デザインの仕方によっては、ON/OFFどちらの状態も明るい色を利用しているため、現在の状態が分かりづらくなってしまいます。
しかし、大前提である「使い勝手」がクリアされても、ユーザーにとって魅力的で何度も利用したくなるサービスになるわけではありません。
条件2,ニーズに沿った、優れた「体験価値」を提供すること
2つ目の条件は、ターゲットのニーズに沿った、優れた「体験価値」を提供すること。つまりUX(ユーザーエクスペリエンス)を向上させることです。
昨今、消費者のニーズが”機能”から”体験”にシフトするなかで、自社のターゲットのニーズに沿ってサービスを設計し共感を生むことは、ユーザーに選ばれ続けるサービスになるうえでは必須となります。
例①ECサイトの場合
”安さを重要視する若年層”をターゲットとしたECサイトを作る場合、”雑多なビジュアル”を提供することは、「なにか掘り出し物がありそう」というわくわく感につながり、体験価値は向上するかもしれません。
一方で、同じ若年層でも”品質や信頼性を重要視する層”をターゲットとする場合、”雑多なビジュアル”を提供することは、「質の高くない商品が多そう」、「販売元が信頼できるか不安」という不信感につながり、体験価値は低下する可能性が高いといえます。
このように、同じサービスでも感じる体験価値はターゲットによって異なります。「自分にピッタリ!」とユーザーが感じさせる体験の提供こそが、ユーザーにとって魅力的で何度も利用したくなるサービスづくりに繋がり、利益を生み出すことにつながるのです。
まとめ
◎「使い勝手」に影響するのがUI
◎「体験価値」に影響するのがUX
今回は、「使い勝手」と「体験価値」がユーザーにとって魅力的なサービスをつくるためにいかに重要かを説明してきました。
次回以降は「使い勝手」と「体験価値」を向上させるための”明確なルール”を”コツ”を事例とともに紹介していきます。
また、弊社ではUI/UXの向上を目的としたホームページのリニューアルも承っております。
こちらからお気軽にお問い合わせください。
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